インド人が殺到する聖地|バラナシ・カーシー・ビシュナワート寺院参拝で感じたこと。

バラナシにあるカーシー・ビシュナワート寺院は、インド人が人生で一度は訪れたいと願う最重要のヒンドゥー教寺院です。実際に訪れてみると、想像以上の混雑と熱気に圧倒されました。実際の参拝の流れ、現地の状況を体験ベースでまとめます。

ヴィシュワナート寺院とは?

実はあまりヴィシュワナート寺院について、よく分かっていなかったので、日本に帰ってきてから調べました。

バラナシにはヴィシュワナートテンプルと呼ばれる寺院が二つあり、一つは、今回私達が参拝した「黄金寺院とも呼ばれるカーシー・ヴィシュワナート寺院」で、こちらはヒンドゥー教の信者が大行列をしても目指す、ガチのヒンドゥー教施設。もう一つは、街から少し離れたヒンドゥー大学構内にあるヴィシュワナート寺院で、こちらは上記のヴィシュワナート寺院の外観を模して建築されたもの。調べても後者の大学内のものに行った人の情報しか見つからなかった。こちらのガチの寺院の方へは外国人観光客はほとんど行かないようです。

私たちが訪れたのは、前者のガチのヒンドゥー教寺院のほうでした。というか、実はバラナシで一日だけガイドをお願いしたバラナシ在住「あきこさん&さんちゃん」のガイド行程に組み込まれていて、わけもわかっていないで参拝したのです。しかしこれがかなり稀有な体験となりました。

入口までの道のりと雰囲気

バラナシの大通り沿いに、インド人の大行列があった。かなり続いている。なんの行列かと思ったら、これから行くヴィシュワナート寺院へと続く道だった。こんなに並んでいるのか!!!と超びっくり。裸足の方も多い。通り沿いには、参拝用の供物を売る店などもたくさん。そして参拝のために美しいサリーを着ている女性がいっぱい。デリーは黒い服の人が多かったけど、バラナシは本当に美しい色とりどりのサリーを着た女性がいっぱいで、動くお花のようでした。神様に会いに行くために正装するのだろうと思った。(自らがお供えもの!?)

さっきも書いた通り、この時は、実はどこに行くのかも正直わかっていなかった。あきこさん&さんちゃんに、大通り沿いにある、このお寺のインフォメーションセンターに連れて行かれた。そこで、あきこさんとさんちゃんが、外国人枠として私達の参拝の手配をしてくれた。言われるままに、荷物は全てここのロッカーに預けて、言われるままに15センチ幅くらいのサンスクリット語がかかれた布を首に下げる。

ビシュナワート寺院内は、セキュリティが厳しい。全ての荷物はコインロッカーに預けてあるから、もちろん寺院内の写真は一枚もない。(最後にお礼を渡すから一人100ルピーだけ持っていくよう言われた。)

↓こちらは入口付近の様子。

いよいよ寺院内部へ

インフォメーションセンターを出て、さんちゃんに連れられて、少し歩いてお寺の入り口へ到着。やはりすごいインド人の行列だ。その行列とは別のルートで外国人枠として優先して入れてくれるらしい。そしてそれも知らなかったのだけど、入り口でさんちゃんともお別れ。さんちゃんは中に入らず、さんちゃんが話をつけてくれた、貫禄あるバラモンのお方に、この後はついていく。「はぐれないよう気をつけて!!」と別れ際にさんちゃんに言われたが、確かにはぐれそうなくらいの人混み。

バラモンの方に連れられ、まずはここで靴を預けるようにと指示を受ける。やはり由緒正しいバラナシで一番大きなお寺のバラモンの方だからか、オーラがでかくてしっかりしている感じ、貫禄もすごい。もちろん、言葉は通じないので、身振りで指示を出される。余計な動きをしない、言葉を発しないことでさらに貫禄度が上がる。今後私もそうしようかと思う(できるものなら)。

裸足になって、ワーワーとすごい参拝者の中を、このバラモンのお方を見失わないように必死に追いかけたので、今でもあの方のお顔や姿は思い出せる。

そのバラモンのお方に連れられていくのは、私たちの他に品のあるインド人ご一家が一緒でした。皆さん、男女ともに美しい華やかな品ある衣装を身にまとっていた。衣服からしてかなりの裕福な御一家と見受けられた。その中の目の覚めるような美しい青い服を着た若い成人男性が、日本に少しいたことがあると日本語で話しかけてきてくれて、なんだか超ほっとした。

お寺の外も大行列だが、お寺の中も大行列!!寺院内の熱気は、ものすごい!!ワーワーといった声が常に空気を覆っている感じ。そしていきなり大地に全身を伏せる仕草をする人々。神道なら手を合わせるという行為、それをヒンドゥー教は全身うつ伏せで示すのですね。

とにかく、目配せで指示を下さるバラモンのお方に必死についていく。ここに並ぶようにと指示されてまた行列に並ぶ。何がなんだかわからないけど、とにかく指示された通りに進んでいく。

その行列は、神様に会いに行く行列でした。日本の神社仏閣のような厳かな静けさとは全く違って、神様の前はワーワーとさらにものすごい。熱気がさらにものすごい。御神体のリンガが見えてきた。参拝者も含めて、そこにいるインド人みんなで、こちらにワーワーとなにか言っている。笑っている人など誰もいない、みんな真剣な面持ちだ。言葉はわからないけど、見様見真似でご挨拶した。息をつく暇もないほどだった。とにかくもう自分がどこにいるのか分からなくなるくらい、ご神体の周りはものすごい熱気。静かに祈る日本の神々とは大違い。

そこから出ると、少し静かな場所で、バラモンのお方が私の眉間にミルク色の液体をつけて下さり、手首に紐を巻いて下さった。これで一通り巡ったらしく、バラモンのお方にさんちゃんから言われていた一人100ルピーを手渡し、お礼の挨拶をし、お寺内でバラモンのお方とはお別れした。はじめにご一緒した品のいいインド人ご一家とは、とっくに、いつのまにか別ルートになっていた。

すぐ寺院から出てしまうのももったいない気がして、しばらく、お寺内にただとどまってみた。というより、頭の中にワーワーと言っている小人のインド人がいっぱいいる感じで、少し何もしない時間が必要だった。

参拝を終えて

じっくり味わって(味わえたのか分からないけど)、落ち着きを取り戻し、預けた靴を受取り、外に出た。さんちゃんが出口にいてくれて、ほっ。最初のインフォメーションセンターに連れて行ってくれた。首にかけてくれた布は頂けるとのこと。ロッカーで荷物を出して参拝終了!!

インフォメーションセンターで売っていた、ミタイという甘いお菓子の供物を二箱購入した。一つはこの後デリーで泊まるエアビーのお家の御一家は、敬虔なヒンドゥー教徒だというので、そこのご一家用に。もう一つは、私が日本で呼吸・瞑想を学ばせて頂いているインド人の先生に。バラナシに行ったことがないと言っていたし、お土産に持って帰ることにした。サンスクリット語の書かれた首から下げた布も1枚づつお渡しした。喜んでくれた(と思う)。

それにしてもここでの参拝は、体験が実感に追いつかず、ちょっと放心状態になりました。自分だけだったら、このビシュナワートテンプルには入れませんでした。あの行程を自力では難しい。英語が話せれば、可能かもしれないが、私の拙い英語力では厳しい。

多分、他の旅行者同様、ヒンドゥー大学内のビシュナワートテンプルを模したほうへ行っても、それはそれで満足はしていたかと思う。

でもここでの体験は、そちらでは決して得られない。このエネルギーの中心に身をおいたときの感覚。その時は、言葉の説明がなく、意味が分からず、頭が追い付かず、こういうこともなにも思わない、考えられない、なにがなんだか分からない状態。体験が自分に追い付かない感じだった。しかし頭の理解ではない場所は確かに感じていて、そこに深く刻み込まれた。なにがなんだか頭でわからなかったからこそ、体験が消えない。あの体験が、頭ではない、知識ではない領域に広がっている感覚がある。連れて行ってくれたあきこさん、さんちゃん、本当にありがとう。

◎追記:インフォメーションセンターで、外国人用のチケットを購入することで、長い行列に加わる手間が省けるそうです。バラナシに行かれるなら、是非!!!

子供の頃から身体が弱く、身体に意識を向けながら、なんとか立っていたような状態から、地味な訓練し続けて、ある時ふっと起こる身体を伴った変容をいくども体験してきました。今回のはまた初の種類のものでした。教えているレッスンは、肉体訓練ですが、そういう類のそういう視点のレッスンです。滝行の合宿なども開催するので、興味ある方はどうぞリンクを御覧ください。http://hiruri.blog63.fc2.com/blog-category-1.html

旅用のYouTubeチャンネルも立ち上げました。これから少しづつ上げていくので、もし動画みたい方はこちらからどうぞ。https://www.youtube.com/@hiruri_journey

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